境界トラブル回避の実例
rokken075
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この土地、実は「お得に見える」物件だった
この土地は、相場より少し安く、立地も悪くありませんでした。 初めて土地探しをされる方なら「掘り出し物かも」と感じる条件で、購入を検討するには十分魅力的に見えました。
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調査で気づいた“違和感”
しかし、この土地には気になる点がいくつかありました。
- 売り出されてから時間が経っているのになかなか売れない
- 境界標が一部見当たらない
- 境界付近のブロック塀の所有者が不明
これらは、専門家として「慎重に調査すべきサイン」です。
そこでお隣を訪問し、状況を確認したところ、その理由がはっきりしました。
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専門家が見ると分かる「将来のトラブルの芽」
お隣には、ご高齢の女性がお一人でお住まいでした。 物腰は柔らかいのですが、境界やブロック塀については「息子に任せている」とのこと。
後日、ようやく息子さんにお会いできたのですが、 境界についての主張が非常に強く、合理的な話し合いが難しい状況でした。
- 自分の土地を広く主張しようとする姿勢
- 境界の根拠が曖昧
- 相手の意見を受け入れない態度
このような相手と境界の話し合いを進めるのは、買主にとって大きな負担になります。
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買主専門としての判断「この土地は買わない方がいい」
土地の購入は、多くの方にとって人生で一度の大きな決断です。 境界が曖昧なまま購入することは、将来のトラブルにつながります。
今回のケースでは、
- 境界の確定が難しい
- 隣地との交渉が長期化する可能性
- 将来の資産価値に影響する
- 精神的な負担が大きい
こうした理由から、私は「この土地は買わない方がいい」とお伝えしました。
しつこく調査を続けた結果、契約前に問題を把握できたため、難を逃れることができました。
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その後どうなったか
その後、お客様は別の土地で、より条件の良い物件に出会うことができました。 境界も明確で、安心して家づくりを進められています。
「あの時止めてくれてよかった」 そう言っていただけたことが、何より嬉しいことでした。
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読者へのメッセージ
境界や越境は、現地を見ただけでは判断が難しいものです。 だからこそ、“買う前の調査”がとても大切です。
買主専門の立場だからこそ、 「買わない方がいい」という判断も、しっかりお伝えできます。
あなたの家づくりが、安心して進んでいきますように。 そのための調査と判断を、これからも丁寧にお手伝いしていきます。
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